01|📋 「出禁リスト」は2種類ある

夜職の現場には出禁リストが存在します。これは公然の事実。でも、リストが1つだけだと思っている人は多い。
実際には2種類あります。
1つ目は「お店の公式リスト」。店長やスタッフが管理している、正式にNGになった客の記録。名前、電話番号、出禁になった理由が残っている。予約が入った時点で照合される。
2つ目が「非公式リスト」。嬢やセラピストが個人的に、または仲間内で共有している情報。お店には報告していないけど「この客は要注意」「自分はもう入りたくない」という記録。こっちのほうが数は多いし、回るスピードも速い。
📌 お店に言えない理由
なぜ公式に報告しないのか。理由はシンプルで、「際どいけど出禁にするほどじゃない」行為が多いから。手が少し動いた、言葉がきつかった、態度が気持ち悪かった。お店に言っても「まあ気をつけてね」で終わるレベル。でも嬢やセラピストにとっては十分不快だし、次に当たりたくない。
だから自分たちで記録して共有するんです。
02|📱 LINEグループで回る「要注意客」情報

非公式の情報共有で一番多いのがLINEグループです。
同じお店の嬢同士で作るグループと、別のお店の知り合いとつながるグループの2種類があります。前者は日常的なシフト確認や愚痴の延長で「今日のあの客やばかった」と共有される。後者はもう少し目的がはっきりしていて、「この名前(電話番号)の客が来たら気をつけて」という注意喚起。
「セラピスト裏で地雷客の情報共有してる」というツイートが話題になったことがありました。これを見て驚いた人もいるかもしれないけど、現場では当たり前のこと。むしろ共有しないほうがリスクが高い。
共有される情報の種類
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前(予約名) | 本名が不明でも予約名で照合する |
| 電話番号 | 最も確実な識別方法 |
| 身体的特徴 | 身長、体型、タトゥーの有無など |
| やったこと | 何をされたかの具体的な記述 |
| 危険度の評価 | 「NG」「要注意」「出禁レベル」など段階がある |
名前は偽名を使う客が多いから、電話番号が一番信頼できる。予約時の番号で照合して、過去にトラブルを起こしている人かどうかを確認する。
03|🔄 情報は「人の移動」で広がる

ここが見落とされがちなポイントです。
夜職は人の流動性が高い業界。嬢もセラピストもスタッフも、お店を移ることが多い。そのとき、頭のなかにある「要注意客リスト」も一緒に移動します。
たとえばAというメンエスで働いていたセラピストが、Bという別のメンエスに移籍する。Aで問題を起こした客の情報は、そのセラピストの記憶と個人メモを通じてBにも伝わる。
💬 セラピストの声
「前のお店で施術中に手を出してきた客がいて。移籍先でも同じ名前で予約が入ったとき、背筋が凍った。前のお店の子に確認したら電話番号も一致。即NGにした」
「嬢同士のネットワーク舐めないほうがいい。自分が何をしたか、名前を変えても顔や体型の特徴で伝わる」
スタッフ側も同様です。店長やマネージャーが別の店に移ると、出禁リストの知識ごと移動する。業界が狭いから、地域内であれば「あの客はヤバい」という情報は思った以上に広まっています。
04|🗒️ 個人の「裏メモ」の実態

LINEグループとは別に、個人で記録をつけている人もいます。
スマホのメモアプリに、客の名前と特徴と要注意ポイントを書き残す。写真ではなくテキストで。指名客の管理として来店日や好みを記録するのと同じ形式で、NG客の情報も一緒に管理されている。
このメモが力を発揮するのは、予約が入った段階。名前や電話番号で検索して、過去のメモに引っかかるかどうかを確認する。引っかかったら、スタッフに相談して担当を変えてもらったり、予定を入れ替えて回避したりする。
メモの例(イメージ)
田中(偽名?)090-xxxx-xxxx
2月10日来店、12:00の枠
身長170前後、がっちり、左腕タトゥー
→ 施術中に際どい行為。注意したら逆ギレ
→ 次回入りたくない。要共有
「予約名が田中は地雷」と言われるのには、こうした背景があるわけです。偽名率が高い名前には、経験則としてセラピストの警戒心が高くなる。
05|⚖️ 情報共有の法的なライン

個人情報を共有することに法的な問題はないのか。ここは整理しておく必要があります。
結論としては、グレーゾーンです。
個人情報保護法の観点
個人情報保護法は「個人情報取扱事業者」に適用されます。お店が顧客データベースを作成して管理している場合、それは事業者としての取り扱いに該当する可能性がある。
一方、嬢やセラピストが個人的に「この客は要注意」と仲間に伝える行為は、法律上の「個人情報の第三者提供」にあたるかどうかが微妙なラインです。
名誉毀損の観点
「あの客は地雷」と不特定多数に公開すれば、名誉毀損にあたる可能性があります。ただし、クローズドなLINEグループ内での共有は「不特定多数」に該当しないという解釈が一般的です。
📌 現実的な線引き
SNS(X、Instagramなど)に客の実名や特定できる情報を投稿するのはアウト。LINEグループ内で「この電話番号の客は要注意」と共有するのは、現状ではトラブルになりにくい。
ただ、スクショが流出するリスクは常にあります。テキストで具体的に書きすぎると、流出したときに問題になる。「事実を簡潔に」が鉄則だと、経験のあるセラピストは言います。
06|🚫 出禁になる客、ならない客の境界線

お店の公式出禁リストに載るのは、相当な行為をした場合に限られます。
即出禁の行為
- 暴力(殴る、物を投げるなど)
- 盗撮・録音
- ゴムを外す、本番を強要する
- ストーカー行為
- 金銭トラブル(料金の踏み倒し)
これらは一発アウト。警察対応になるケースもあります。
出禁にならないけどNGリスト入りする行為
問題はこっちのほうが多い。
- 態度が横柄、嬢やセラピストを見下す
- 身体を触ってくるが、「証拠」としては弱い
- 言葉がきつい、精神的に消耗させられる
- 衛生面で問題がある(シャワーを拒否するなど)
- 時間ギリギリまで粘る、延長を強要する
お店としては売上になる客を簡単には出禁にしない。とくに指名が多い客、太い客は、多少のトラブルがあっても「注意で済ませる」ことが多い。
だから嬢やセラピストは自分たちで身を守るしかない。非公式リストはその自衛手段なんです。
07|❓ よくある質問

Q. 自分が出禁リストに載ってるかどうか確認する方法は?
直接確認する方法はありません。ただ、予約が急に取れなくなった、指名していた嬢の出勤が合わなくなった、電話がつながりにくくなった、といった変化があれば可能性はあります。
Q. 他の店にも情報は伝わるの?
公式ルートで他店に共有されることは基本的にありません。ただ、嬢やスタッフの移籍を通じて非公式に伝わることはあります。同じ地域の同業種であれば、驚くほど情報が回っていることがあります。
Q. 一度出禁になったら復活できる?
お店によります。一定期間後に解除するところもあれば、永久出禁のところもある。ただし非公式リストに載った場合、その情報は個人の記憶に残るので「解除」という概念がありません。
Q. 嬢やセラピストが嘘の情報を共有することはない?
可能性はゼロではありません。ただ、嘘の情報を流すメリットがほとんどないこと、信頼を損なうリスクが大きいことから、実際にはほぼ起きないとされています。共有されるのは基本的に「実際に体験したこと」です。
08|📝 まとめ

※ 本記事はX(Twitter)上の公開投稿および複数の当事者への聞き取りをもとに構成しています。個人の特定を避けるため、具体的な投稿の引用は要旨にとどめています。
ルミノート | 2026年2月25日

