パパ活でお金をもらえなかった場合、警察はほぼ動きません。民事の問題として自分で対処するしかないのが現実です。ただ、正しい証拠を持っていれば取れる手段はあります。

この記事は法的な情報提供を目的としています。具体的な法的アドバイスについては弁護士にご相談ください。

📰 この記事の概要
パパ活の未払いトラブルで何ができるかを整理しました。
1 パパ活の未払いは「民事」の問題。警察への相談で解決することはほぼない
2 約束を証明できる証拠(LINEのスクリーンショット・録音)があれば、民事的な手続きで回収できる可能性がある
3 10万円以下の少額なら少額訴訟で費用1万円以下から手続きできる

✅ この記事を読んだらやること

  1. LINEのやりとり・金額の約束を示す証拠を今すぐスクリーンショットで保存する
  2. 金額と手続きコストを比較して回収するかどうかを決める
  3. 今後のトラブル防止策として事前に確認すべき事項を確認する

01|🚨 「警察に行けば解決する」は間違い

パパ活でお金をもらえなかったとき、「警察に行く」という選択肢を考える人は多いです。ただ、実際のところ警察はほぼ動きません。

▼ 警察が動くケースと動かないケース
警察が動く可能性がある
  • 最初から払う気がなかった(詐欺罪:刑法第246条)
  • 脅して払わなかった(恐喝罪)
  • 暴力を伴うトラブル
  • 身分を偽って接触した
警察が動かない(民事の問題)
  • 会ったのに払わなかった(民事トラブル)
  • 後から金額を下げてきた
  • 次回まとめて払うと言ったまま音信不通
  • 約束した金額と実際に支払われた金額が違う

「最初から払う気がなかった」ことを証明できれば詐欺罪として警察が動く可能性があります。ただし、これを証明するのは極めて難しい。「払う気はあったけど事情が変わった」と言われれば、刑事事件にはなりません。

現実として、ほとんどのパパ活未払いトラブルは「民事の問題」として自分で対処するしかありません。

パパ活に関わる刑事犯罪の範囲については、パパ活と犯罪・法律リスクでまとめています。


02|📋 証拠がないと何もできない

民事手続きを使う場合でも、証拠がなければ動けません。最初にやるべきことは証拠の確保です。

▼ 使える証拠の種類と証拠能力
💬 LINEのやりとり
金額・日時・場所の約束が残っているLINE。スクリーンショットで保存する。「20,000円で会う」という文字があれば有力な証拠になる
🎙️ 録音
会話中に録音した音声。本人が録音する場合は日本の法律上違法ではない(第三者の会話を盗聴する場合は別)。金額を口頭で約束した場面が残っていれば証拠になる
📸 その他の記録
アプリ内チャット・メール・メモ・振込記録。時系列が追えるものは全部保存する。相手の本名・連絡先も控えておく

録音については、自分が参加している会話であれば、相手の同意なく録音しても法律上は問題ありません(盗聴ではないため、不正競争防止法・通信傍受法の対象外)。ただし、録音した内容を第三者に公開したり、脅迫のために使ったりすることは別の問題になります。

証拠は「今すぐ」保存する必要があります。LINEはブロックされると既読状態が変わったり、相手側で削除されることがあります。トラブルの気配を感じた時点ですぐにスクリーンショットを取ってください。


03|⚖️ 民事手続きでできること

証拠がある場合、民事手続きで回収を試みることができます。金額別に現実的な選択肢を整理します。

▼ 金額別の対処フロー
1
内容証明郵便(どの金額でも最初の手段)
支払いを要求する内容証明を送る。費用は約1,500〜2,000円。弁護士名義にすると効果が高い。これだけで解決することもある
2
少額訴訟(60万円以下)
費用は印紙代のみで1万円以下。裁判所に申立て、原則1回の審理で判決が出る。弁護士不要で本人申立て可能
3
通常民事訴訟(60万円超)
弁護士費用が発生するため、回収額と費用のバランスを計算する必要がある。弁護士費用の目安は着手金10〜20万円

少額訴訟(民事訴訟法第368条以下)は、60万円以下の金銭請求に使える簡便な手続きです。通常の民事訴訟と違い、1回の審理で結論が出ます。申立書類も裁判所でもらえるひな型があります。

ただし現実として、「回収額 vs 手続きコスト・時間・精神的コスト」のバランスを冷静に計算する必要があります。

3万円の未払いを回収するために、内容証明を送って少額訴訟を起こして、2〜3ヶ月かけて追いかける。これが本当に割に合うかどうかは人それぞれです。


04|💡 現実的な回収可能性の判断

未払いを追いかけるかどうかは、いくつかの条件で判断します。

▼ 回収を追いかけるかどうかの判断軸
条件 追いかける価値あり 諦める方が現実的
金額 5万円以上 3万円未満
証拠 LINEで金額の約束が残っている 口頭のみ・証拠なし
相手の連絡先 本名・住所がわかっている ニックネームのみ
相手の支払い能力 収入・財産が確認できる 不明・連絡不通

相手の本名がわからない場合、民事訴訟を起こすのはほぼ不可能です。訴状には相手の住所・氏名が必要になるからです。

アプリ経由で出会った相手の場合、多くのケースで本名がわかりません。最初から本名確認をしていないと、トラブルになったときに手が出せなくなります。


05|🛡️ トラブルを防ぐための事前対策

未払いトラブルは、事後に対処するより事前に防ぐ方が明らかに効率的です。

▼ 未払いトラブルを防ぐ事前チェック
1
金額はLINEのテキストで明示的に確認する。「会ったらね」の曖昧な約束はしない
2
初回は短時間・少額で試す。いきなり1日デートや高額交渉をしない
3
相手の最低限の素性(氏名か勤務先)を事前に確認する。確認できない相手とは会わない
4
一度でも「後払い」「次回まとめて」を許すと、次回以降も同じパターンになりやすい
5
複数の口コミサービスで相手の評判を確認する(Yells・パパ活審査など)

特に重要なのは「金額のテキスト確認」です。LINEで「では次回は20,000円でお願いします」「わかりました」というやりとりがあれば、後からの言い訳が難しくなります。

口頭のみの約束は、認識のずれが生じやすく、証拠にもなりません。

パパ活全般の危険サインについては、パパ活が危ない理由と安全対策でまとめています。身バレのリスクと防止策はパパ活のバレ対策を参考にしてください。


06|❓ よくある質問

警察に相談しても「民事不介入」と言われました。他に相談できる機関はありますか?
法テラス(0570-078374)に電話すると、無料で法律相談の窓口を紹介してもらえます。弁護士費用が払えない場合は、法テラスの立替制度を使って弁護士に依頼する方法もあります。消費者生活センターも相談を受け付けていますが、パパ活の未払い案件は対応外になることが多いです。
LINEをブロックされてしまいました。証拠は残っていますか?
ブロックされても、ブロックされる前に保存したスクリーンショットは証拠として使えます。LINEのトーク履歴はブロック後もあなたのスマートフォン上に残っています。今すぐ画像で保存するか、バックアップを取ってください。
少額訴訟で勝っても、相手が払わなかったらどうなりますか?
判決が出ても相手が任意に支払わない場合は、強制執行(差押え)が必要になります。相手の財産や銀行口座を特定できれば差し押さえることができますが、財産が不明な場合は難しくなります。少額訴訟は判決を得やすい手続きですが、それだけで回収が確実になるわけではありません。
相手が「払うつもりはない」と明言した場合は詐欺罪になりますか?
「会った後に払わない」と言うだけでは詐欺罪にはなりません。詐欺罪(刑法第246条)は「騙して財物を交付させた」行為が対象です。パパ活の場合、相手側が騙されて財物を失ったわけではないため、詐欺罪の構成要件を満たしません。「最初から払う意思がなかった」と立証できれば話は変わりますが、実際の立証は困難です。
未払いトラブルを相手の職場に言いに行くのはどうですか?
やめてください。名誉毀損・威力業務妨害・強要罪などに問われる可能性があります。自分が犯罪者になるリスクがあります。正規の手続き(内容証明・少額訴訟)を使うか、金額が小さければ諦める方が法的リスクがありません。

07|📝 まとめ

📝 まとめ
未払いトラブルは警察では解決しません。証拠と正規の民事手続きが唯一の現実的な手段です。ただ、コストと手間を考えると、事前防止の方が確実です。
🚨 警察はほぼ動かない。詐欺罪の立証は困難。未払いは民事の問題
📋 LINEでの金額確認・録音が証拠になる。トラブルの気配を感じたら今すぐ保存
⚖️ 60万円以下なら少額訴訟(印紙代のみ)。まず内容証明から試す
💡 回収金額 vs 手続きコストのバランスを先に計算する。5万円未満は現実的に難しい
🛡️ 金額のテキスト確認・初回少額・素性確認の3つが予防の基本

相談窓口:法テラス 0570-078374(平日9:00〜21:00、土曜9:00〜17:00)

※ 本記事は法的情報の提供を目的としており、法的アドバイスではありません。具体的な判断は弁護士にご相談ください。

ルミノート | 2026年5月19日