パパ活に関連する事件は、「女性が被害を受けた事件」と「女性が加害者になった事件」の両方があります。2023年の頂き女子りりちゃん事件をきっかけに報道が増えましたが、それ以前から同様のケースは起きていました。
この記事は特定の行動を推奨するものではありません。事件報道を整理し、リスクの実態を知るための情報提供です。
✅ この記事を読んだらやること
- 自分が被害者になりうるパターンを確認し、現在やりとりしている相手と照らし合わせる
- パパ活関連の犯罪リスクを詳しく知りたい場合はパパ活は犯罪になる? 法律リスクと逮捕事例を読む
- 危険なパパの見分け方が知りたい場合はパパ活が危ない理由と身を守る行動チェックリストを確認する
01|📰 頂き女子りりちゃん事件
パパ活関連事件で最も広く報道されたケースです。2023年に詐欺罪・準詐欺罪で逮捕されたWhyte(ほわいと)こと渡辺真衣被告の事件で、「りりちゃん」という活動名でSNSに情報発信していたことから「頂き女子りりちゃん」と呼ばれるようになりました。
手口の概要は以下のとおりです。マッチングアプリで知り合った複数の男性に対して、「借金がある」「家族が病気で手術費用が必要」などの虚偽の事情を話して現金を振り込ませていました。一人の被害者から数百万円単位の被害が出たケースもありました。
私がこの事件で気になったのは、「マニュアルを販売していた」という点です。りりちゃんは自身の手口をマニュアル化し、SNSで販売していました。つまりこの手法を真似しようとした人が複数いたということです。
最高裁は2024年に懲役9年の実刑を確定させています。詐欺罪(刑法246条)の適用としては重い量刑で、「組織的かつ計画的」な点が考慮されたとみられています。
02|⚠️ 女性が被害を受けた主なパターン
りりちゃん事件は「女性が加害者」のケースでしたが、パパ活では女性が被害者になるケースも数多く起きています。報道されたパターンをカテゴリ別に整理します。
連れ去りのケースでは、警察庁のSNS起因犯罪統計(2024年版)で被害が集計されています。特に初対面の顔合わせ段階でのリスクが高い。正直なところ、「会ってみてから判断しよう」という考え方自体が危ない。
03|📊 近年の逮捕事例と傾向(2023〜2025年)
2023年以降に報道された主な事例の傾向をまとめます。
傾向として読み取れるのは2点です。ひとつは「マッチングアプリ外のSNS経由」の接触が増えている点。もうひとつは「被害者の低年齢化」が続いている点です。
特に後者については、出会い系サイト規制法が適用されるアプリを使っていれば年齢確認が義務付けられていますが、X(Twitter)や Instagram のDM経由での接触にはこの規制がかかりません。
04|🔍 加害者側になった事件の構造
りりちゃん事件以外にも、パパ活女性が詐欺や恐喝で逮捕されるケースはあります。主なパターンを整理します。
- 虚偽の事情でお金を引き出す(詐欺罪)
- 相手のプライバシーをネタに脅迫(恐喝罪)
- 親密になってからの投資詐欺(詐欺罪・特商法違反)
- 複数人に同じ嘘をつくグループ犯行
- 顔合わせ後の連れ去り・性的暴行
- お手当の未払い・振り込み詐欺
- 個人情報の無断収集・悪用
- 薬物混入・意識不明状態での撮影
詐欺罪(刑法246条)は、「人を欺いて財物を交付させた」場合に成立します。10年以下の懲役です。「好きになってもらってお金をもらう」という行為が詐欺になるかどうかは、「嘘の事情を作ったかどうか」が分岐点になります。病気・借金・家族の事情などを偽れば詐欺として立件されるリスクが高い。
「お気持ち」で頂く行為は法律上グレーですが、虚偽の事情を話した時点でグレーではなくなります。
05|💡 事件から読み取れること
報道された事件を並べてみると、いくつかのパターンが見えてきます。
第一に、「被害者が話せない構造」があります。パパ活の当事者は、被害を受けても通報しづらい。相手への請求が難しく、自分の関与が公になることも避けたい。これを利用した犯罪が繰り返されています。
第二に、「プラットフォームの外に出たときにリスクが跳ね上がる」という点です。出会い系サイト規制法の対象アプリには年齢確認義務があり、トレーサビリティがあります。SNSのDM経由で接触してきた相手は、そのフィルターを意図的に避けているケースがある。
第三に、「加害者になるリスクは意識されにくい」という点です。虚偽の事情を作り上げてお金を受け取る行為が詐欺罪に当たることを知らないまま実行しているケースがあります。知らなかったは免責にならない。
詳しい法律の話はパパ活が違法になる条件と合法ラインの線引きで整理しています。
06|🔗 出口:困ったときの相談窓口
事件に巻き込まれた、または巻き込まれそうと感じた場合の連絡先です。
詐欺被害にあった場合は証拠(LINEのやりとり・振込記録)を保存してから相談先に連絡してください。時間が経つほど対応できる選択肢が減ります。
お金のトラブル全般についてはパパ活でお金をもらえなかった時の対処法も参考になります。
よくある質問
Q. りりちゃんはなぜ詐欺罪になったのですか?
虚偽の事実(借金・家族の病気など)を使って相手から金銭を引き出したためです。刑法246条の詐欺罪は「人を欺いて財物を交付させた」場合に成立します。お手当を受け取ること自体は詐欺ではありませんが、虚偽の事情を作った時点で詐欺になります。
Q. パパ活の被害にあった場合、警察は動いてくれますか?
被害の種類によって異なります。性的暴行・連れ去りは刑事事件として扱われます。お手当の未払いは原則として民事の問題で、警察は動きにくい。詳しくはパパ活でお金のトラブルが起きたときの対処法を読んでください。
Q. カモリストに自分の情報が載っているか確認できますか?
一般的には確認手段はありません。自分の情報が広まった疑いがある場合は、使っていたSNSアカウントや連絡先を変更することが現実的な対策です。
Q. 「りりちゃんのやり方を真似する」と言っている人がいますが、どうなりますか?
同じ手口を実行した場合、同様の罪(詐欺罪・準詐欺罪)が適用されます。懲役10年以下が法定刑で、被害額が大きければ実刑になるリスクがあります。パパ活詐欺の摘発事例は2023年以降に増えています。


